
代表が思いのまま記載するコラム

「達成する習慣」
ISSC コラムNO.9
「努力はその時の情勢に、必要な効力が生じて初めて努力として認められる。努力した結果は駄目だったでは、努力したことにはならない。仕事の中に能力を活用しなかったり、方法を選ばなかったら、それは徒労という一種の道楽に終わる」=本田宗一郎のことば=
この言葉には多少の反論もあると思いますが、本田宗一郎が言いたいのは、「努力をすれば必ず達成できる。達成できないのは、努力が足りないからだ。」と言いたいのでしょう。
それでは「物事を達成する習慣」などというものはあるのでしょうか?
● 誰でも目標を立てたことがあると思います。そして、達成したこともあれば、未達成で悔しい思いをしたこともあるに違いないと思います。そうした目標と実績との誤差に対する反応に個人差があると思います。
「必ず達成する」という言葉を口にする場合でも、その思いは柔道にたとえると初段から10段までの差があるはずです。何段くらいの強さで「必ず」と思うかで勝負は決まります。
● 目標達成の執着心は、企業によっても大きく異なります。これは社員個々の段位の集合と言うよりは、「組織風土としての段位」が強く影響します。それを左右する最大のものは、
社長の執念です。
例えば営業会議の運営です。先月の結果の発表で未達成が報告された時、社長はその報告を聞きながら、何を思い、どのような発言をするでしょうか。
⊿何やってんだ!と担当者を叱りとばす。
⊿冷静に、なぜ達成できなかったのか?どんな対策を練っているのか?と粘り強く聞く。
⊿済んだ事はしょうがない。それで今月はどうするんだ?と気持ちを切り替える。
⊿良く頑張った。君がやってこの数字なら仕方がないとねぎらう。
どのパターンが良いと言うのでなく、大事なのは、
「担当社員の努力の中身に対して踏み込んでいく勇気を持つこと」です。
● 「社長、今月中に新規開拓 3件なんて無理ですよ」「出来ないものはできない」「だったらやり方を教えてくれ」などという開き直りにでる社員もいるはずですが、このような社員に対して毅然と対処することも、段位を上げさせるプロセスの一つです。会社としては、あるときは無理難題も言わざるを得ないこともあるということです。
夜遅くまで頑張っている社員を見て、「彼は頑張っているから…」などという温情や、
勤務時間の長さを評価の対象としてはいけないのです。
● 仕事だけではありませんが、人には習慣というものがあって、この習慣は主義以上の価値があります。本人の真価を問うには日常の習慣をみると一番判ると言われています。
● 成功も失敗も実は習慣の問題であるとも考えられているのです。成功する習慣を作っていくことが、成功頻度を上げることにつながります。
成功の習慣を身につけるには、未達成時の対応を、成功に結びつく方策にしていくことです。
● 達成と未達成も習慣の結果です。努力しましたが達成できませんでした。という言い訳が許されるのは新入社員のうちだけです。努力の内容よりも結果で評価される時代です。今以上の結果を出すには、より良い習慣を身につけることが大事なのです。
ISSC編集長 有松勝美
今回は少々厳しい内容になりました。でも、ビジネスというのは厳しいものです。皆さんが幸せになるためには、それぞれの立場で真剣に仕事を考え、実行して欲しいということなのです。もっともっと頑張りましょう!!
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